ぎふの木で家づくりして木材利用ポイントも!

先日ブログで書いた「木材利用ポイント」、これは国の林野庁が主導で行う政策のひとつですが、森林の多い岐阜県では、県の林政部県産材流通課が行う「ぎふの木で家づくり支援事業」もあります。この支援事業は木材利用ポイントと同じような趣旨で、これから家づくりをはじめようとしている方は利用を検討してみてもよい制度です。
簡単には
新築の場合:構造材20万円+内装木質化10万円の補助
増改築の場合:内装木質化で最大20万円(こちらは店舗でもOK)
この制度、当初は国の政策「木材利用ポイント」との併用はNGだったようですが、現在はぎふの木で家づくりの補助は少し減りますが併用もOKのようです。

最大限の助成・補助を受けた場合 木材利用ポイントとの併用で新築なら
 木材利用ポイント(住宅の新築・増築30万+内外装木質化30万)60万ポイント
+ぎふの木で家づくり(構造材10万円+内装木質化10万円)20万円
となりそうです。
消費税増税は気になるところですが、木造で家を考えているなら、すまい給付金やこの制度を利用すれば、増税分は気にしなくても良くなりそうです。あとは、その利用する木材をやぼったくならないように上手に機能と場所をデザインして使いたいですね。
ちなみにこの「ぎふの木で家づくり支援事業」は先着順!平成25年8月20日現在の募集状況は
「ぎふの木で家づくり支援事業」 前期:157件/160棟 後期:先着40棟
「内装木質化支援事業(新築タイプ)」 前期:58件/80棟 後期:先着30棟
「内装木質化支援事業(増改築タイプ)」 3件/20棟
※後期は、10月1日上棟分から対象、11月1日から申請受付を開始
821.jpg
写真はあまりに無垢の床が気持ちくてすりすりしていたら寝てっしまったの絵(笑

岐阜県林政部県産材流通課:ぎふの木で家づくり支援事業・ぎふの木で内装木質化支援事業
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消費税増税 今が建て時なのか?

昨日の「住宅関連税制とすまい給付金に関する説明会」を受けて、今が建て時なのかどうか考えていたら、同じようなことを記事にしているサイトがありました。シュミレーションの抜粋が下になります。
20130801-2.gif 
年収500万円以外は全て、消費税8%の時ならば、ローン減税とすまい給付の恩恵を受けることができるようです。あくまで試算で、扶養家族の人数や登記上の持分割合など条件によって変わるから一概には言えないですが、消費税5%の今じゃなくて8%の時なんですね以外でした。

ただ注目すべきは、年収500万・消費税10%の増税の影響を一番受ける場合でも、税負担は+36万円ということじゃないでしょうか。(消費税負担増は112万ですが、ローン減税とすまい給付金により税負担は+36万円)参照元のサイトでも書いていますが、この試算では住宅価格(土地含む)3500万なので、税負担増分は約1%です。前もってわかっていることなので、十分全体コストのなかで調整可能な金額だと思います。タイミングが合えば制度の恩恵を受けることもありでしょうが、消費税増税の前に是が非でもと考えるのは、やはりおすすめはできないですね。増税前の需要増の反動で建設コストがさがり、税負担増分はあっさりなくなるかもしれないですしね!
これから先ずーっと住むであろう家ですから、じっくりと考えてすすめて欲しいと思います。

とは言っても、新しい制度どうなの!?って疑問を解消するためにも日々これ勉強です!

すまい給付金とは何?

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消費税増税と住宅所得者の負担緩和の新しい制度について・・・本日、国土交通省主催の「住宅関連税制とすまい給付金に関する説明会」へ勉強に行ってきたばかりなので、少しばかり印象と大まかに
(1)消費税率引上げと経過措置:段階的に8→10%、経過措置があり今年の9月までに契約なら5%
(2)住宅ローン減税の拡充:最大控除額は今までの2倍の400万
(3)新制度!すまい給付金:住宅取得者に現金給付8%時は最大30万、10%時は最大50万
大きくこの3つがこれから住まいを建てよう、リフォームしようと考える人への新しい制度です。
しかし!最近ニュースでもちょいちょい「消費税の増税ホントにやるの!?どうなの!?」って話題が出ていて、政府はこの秋までには最終判断を下すと言っていますが、もし、消費税増税をしないとなると当然、ローン減税の拡充もすまい給付金もなし!ということになるそうです。説明会の冒頭でもこの説明から入り、予測はしていましたが、わぉ!やっぱりそうなんだ!大丈夫か?が素直な印象ですね。ただ、増税しないとなると法改正等の措置が必要なので、多分ここまで来ると増税路線は硬い気もしますね。
内容については(2)の住宅ローン減税拡充はローンを多く借りた人、収入が多く所得税をたくさん払っている人の方がをメリットを活かしやすい制度で、反対にローン減税拡充で負担が減らない人のために、お金がもらえる制度「すまい給付金」ができたそうです。過去に消費税を増税した時、駆け込み需要とそのあとの市場の冷え込みがひどくそれを緩和する為にもできた制度のようです。・・・ということは今が買いなのか?そうでないのか?はまた考えてみます。

参照サイト:国土交通省「すまい給付金準備事務局」

木材利用ポイント 番外編

木材利用ポイントについて書いていたら、3回目になってしまいました。
ここまで来たらもう1回、番外編です。

木造利用ポイントをうまく利用するには
まず新築・増築ならば構造部材の過半は対象地域材でつくり30万ポイントを取得しましょう。
内装の木質化については、30万ポイント取得することに力を注ぎ過ぎず、全体の仕上がりバランスを見ながら上手にポイント所得を目指すのが良いでしょう。腰壁を板張りもわるくはないですが、登録された材料という制約のなかで針葉樹合板の塗装仕上げというのも、コストを抑えてありだと思います。
また外装木質化の登録材料、実はサイディングなんです!これには驚き!国産材端材チップを材料としてるからだそうですが、やっぱり木材を使う以上、木材の持つ特性や風合いも活かしていきたいと思います。焼杉を外壁の仕上げ材として利用するのもありだと思います。誰かやりませんか(笑)
PICT0133_R.jpg
林野庁:木材利用ポイント事務局への電話確認事項
Q1:対象地域材の使用量は主要構造材の過半使用なのか、定められた使用量なのか?
A1:定められた使用量以上であれば良い。(その量がほぼ過半とみなしているとの見解)
Q2:内装の木質化は天井材も含むのか? A2:天井材は対象外です。
Q3:内装壁に合板を使った場合、別の材料(例えばクロス)で覆ってしまっても良いか?
A3:ダメです。木目が表面に現れなければ認められない。
Q4:外壁に対象地域材の杉を焼杉として利用するのは認められるか?
A4:認められます。

木材利用ポイントの木材使用量

前回木材利用ポイントを利用するポイントを記事に書きましたが
実際利用するには、どれくらいの木材を使用すればよいのでしょうか?

まず(1)木造住宅を新築・増築する時について考えてみましょう。
ポイントを取得するために定められている木材使用量は
延べ床面積  対象地域材の使用量
80m2未満       → 4m3以上
80以上95m2未満   → 5m3以上
95以上110m2未満  → 6m3以上
110以上125m2未満 → 7m3以上
125m2以上      → 8m3以上

この数字を見ても全くピンとこないので、延床面積40坪(約132m2)の木造2階建て住宅を例に挙げてみます。
1戸に使用する木材の量は132m2×0.191m3→ 約25m3となります。
(参考資料:日本木材総合情報センター「木材需要動向分析調査」、全国木材組合連合会「木材Q&A」より、木造軸組工法住宅の床面積1㎡当たりの木材使用量は0.191m3)

ということで、全体約25m3使用するうちの8m3以上を使用すれば、30万ポイントを取得できることになります。いかがですか?クリアするのは難しい数字でないことが良くわかると思います。

次に(2)内外装材を木質化する場合はどうでしょうか
こちらは部位別、新築・リフォーム別で取得ポイントが分かれています。
[内装床]の定められている木材の使用量は
新築・増築9m2→21,000ポイント 以降3m2増えるごとに7,000ポイント加算
リフォーム9m2→30,000ポイント 以降3m2増えるごとに10,000ポイント加算

LDK18帖+10帖+6帖+6帖(40帖=約66m2)の床を木質化と仮定すると
新築・増築 66m2/3m2×7,000=154,000ポイント取得
リフォーム 66m2/3m2×10,000=220,000ポイント取得

[内壁]の定められている木材の使用量は
新築・増築9m2→15,000ポイント 以降3m2増えるごとに5,000ポイント加算
リフォーム9m2→21,000ポイント 以降3m2増えるごとに7,000ポイント加算

内装床木質化部分の腰壁1mを木質化すると仮定すると
腰壁の総延長は約52mなので内壁木質化は約52m2
新築・増築52m2/3m2≒17.3→17×5,000=85,000ポイント取得
リフォーム52m2/3m2≒17.3→17×7,000=119,000ポイント取得

【内装木質化の合計】
新築・増築 154000+85000=239,000ポイント取得
リフォーム 220000+119000=339,000 → 上限の30万ポイント取得

合計からリフォームでは上限30万ポイントを取得することはできそうです。
内装木質化はリフォーム向きのポイントであるといえます。

木材使用量の視点から木材利用ポイントを考えた結果
(1)木造住宅の新築・増築については30万ポイントの取得は特に問題なくクリアできそうです。(2)内外装の木質化については、リフォーム向きのポイントであること、使用する部位や面積、使用方法の工夫が必要そうな感じです。
この記事を読んで、木造の住宅を国産材で、地域材でつくりたいと思っている方は、この制度の利用もポイントのひとつですっ!!
今回もながーくなってしまいましたが、ありがとうございました。

PROFILE

suke

岐阜を拠点に丁寧に素直に住宅の設計
家づくりをしています。
suke blogではスケナリダイシュウの
日々を徒然と書いてます。

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