中国木材 名古屋事業所
K HOUSEの木材材料検査で訪れた中国木材、実はここの事業所は過去に建築学会賞を受賞したという建物。ということで、材料検査の後に建物も案内してもらいました。曲面の板状の天井が実は構造体そのものという、15m×30mぐらいの広さに梁や柱はないという驚きの空間、ハイサイドライトからの光が天井面に反射して、明るい事務空間で、付けている照明も最小限でした。構造と意匠、環境を曲面の天井で全て解決しているのはすごいアイデアです。




上の写真は曲面の天井を引っ張っている裏側の仕組みが見える部分、マジックで言うタネの部分ですね。ここは喫煙休憩として利用していました。裏で外であるということで、あまり使っていないようでしたが、思いのほか気持ちの良い空間でもありました。




上の写真は曲面の天井を引っ張っている裏側の仕組みが見える部分、マジックで言うタネの部分ですね。ここは喫煙休憩として利用していました。裏で外であるということで、あまり使っていないようでしたが、思いのほか気持ちの良い空間でもありました。
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ラ コリーナ近江八幡
メディアコスモスに引き続き建物探訪してしまいました。といっても急遽の思いつきで・・・久しぶりに藤森建築を見に近江八幡のラ コリーナという和洋菓子のお店に、もちろん建物探訪です。
ちょうど梅雨も明け、晴天でしたが蒸し暑い!屋根の緑は生き生きと、建物も生きている様です。随所に現れる手仕事の跡は手を触れたくなります。店舗内部は販売という機能もあるので気になっていましたが、ひとつひとつディスプレイの方法も含めて、丁寧かつ職人の技が光ります。四季の変化や年月を経ていった姿も楽しみになる建物です。また再訪ですね。




滞在時間40分の建物探訪でしたが、バームクーヘンでも有名なお店なので、同行した家族のおなかも大満足でした。実はこちらがメインのお出かけ(笑)
ちょうど梅雨も明け、晴天でしたが蒸し暑い!屋根の緑は生き生きと、建物も生きている様です。随所に現れる手仕事の跡は手を触れたくなります。店舗内部は販売という機能もあるので気になっていましたが、ひとつひとつディスプレイの方法も含めて、丁寧かつ職人の技が光ります。四季の変化や年月を経ていった姿も楽しみになる建物です。また再訪ですね。




滞在時間40分の建物探訪でしたが、バームクーヘンでも有名なお店なので、同行した家族のおなかも大満足でした。実はこちらがメインのお出かけ(笑)
おおがきビエンナーレ2013(建物編)
「おおがきビエンナーレ2013」会場となっているIAMAS校舎、実は来年からソフトピアエリアへの移転が決まっており、校舎を見学できる数少ない、残り少ない機会のひとつともなっています。4階建ての校舎の向こうに見える曲面屋根の低い建物は、1998年に日本建築学会賞を受賞した妹島和世+西沢立衛設計のマルチメディア工房です。岐阜にいながら見学したことがなかったので、今回のお目当てのひとつでもありました。


建物は半分地下に埋まっており、曲面屋根の上に上ることができるのですが、手前に立入禁止の看板が建ててあり残念ながら上がることはできませんでした。内部は展示スペースとして使われているので見学できます。周囲を囲む回廊からは空を見ることができ、半地下ではあるけれど横にも上にも見通しが良く分かりやすい構成となっています。うねるつながる屋上広場、半地下建物、回廊、光庭など空間構成は今でも勉強になる要素がたくさんでした。ただうわさには聞いていた建物の傷み具合については・・・な、残念な状態でした。




下の写真は1995年以前は大垣第一女子高校として使用していたIAMAS校舎のひとつで、もちろん今回の展示スペースにもなっています。この校舎の耐震性の問題もあり移転となったようです。校舎自体はどこにでもある、あったような校舎なのですが、45年近く使われてきた教室には、昨日今日ではできない年輪のような味わいがありました。見学者の中にも大垣第一女子校の卒業生であろう年配の方がいらっしゃいましたが、その光景すら作品のような、まさしく「LIFE TO LIFE」を感じさせるものでした。

建築物的に見ても建築学会賞を受賞した輝かしい瞬間をもった建物と、長くつながり使われ続けてきた普通の建物、異なる建物の記憶、建物としてのLIFE 「LIFE TO LIFE」を考えさせてくれるとても良い展示でした。
自分が設計する家も建てた瞬間が輝かしいのではなく、使われ続けてなじんでいく、普通な普遍な家づくりをして行きたいと改めて考えさせられる時間でした。


建物は半分地下に埋まっており、曲面屋根の上に上ることができるのですが、手前に立入禁止の看板が建ててあり残念ながら上がることはできませんでした。内部は展示スペースとして使われているので見学できます。周囲を囲む回廊からは空を見ることができ、半地下ではあるけれど横にも上にも見通しが良く分かりやすい構成となっています。うねるつながる屋上広場、半地下建物、回廊、光庭など空間構成は今でも勉強になる要素がたくさんでした。ただうわさには聞いていた建物の傷み具合については・・・な、残念な状態でした。




下の写真は1995年以前は大垣第一女子高校として使用していたIAMAS校舎のひとつで、もちろん今回の展示スペースにもなっています。この校舎の耐震性の問題もあり移転となったようです。校舎自体はどこにでもある、あったような校舎なのですが、45年近く使われてきた教室には、昨日今日ではできない年輪のような味わいがありました。見学者の中にも大垣第一女子校の卒業生であろう年配の方がいらっしゃいましたが、その光景すら作品のような、まさしく「LIFE TO LIFE」を感じさせるものでした。

建築物的に見ても建築学会賞を受賞した輝かしい瞬間をもった建物と、長くつながり使われ続けてきた普通の建物、異なる建物の記憶、建物としてのLIFE 「LIFE TO LIFE」を考えさせてくれるとても良い展示でした。
自分が設計する家も建てた瞬間が輝かしいのではなく、使われ続けてなじんでいく、普通な普遍な家づくりをして行きたいと改めて考えさせられる時間でした。